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刺繍にこれまで愛着を感じてきたのは何故だろうかと、時々自問自答してみます。
細 かい仕事で、肩は凝り目は疲れ決して楽な仕事ではありません。
絹糸の持つ繊細さ、独特の光沢に魅せられてから約30年経ちます。 糸の引き具合、湿度 など取り扱いかたで簡単にのびたり、縮んだり、まるで絹に遊ばれているかの様で、なかなか容赦はしてくれません。
この生きている絹に今度こそ、今度こそと挑戦をしてき たのでしょうか。満足のいく作品はめったに出来ませんが、いろいろ試行錯誤して創っ
たものが出来上がった時の達成感はやはり物作りをしている人だけが味わえる特権だと思います。
10年前、初めて自分の創った物に対してお客様がお金を出して買って下さった時の感激は今も忘れられません。
その時の気持ちをいつも大切にしていきたいと思います。
そして手間ひまかけて創った物がお客様に気に入っていただけた時が、 やはりこの仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間です。
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