指物のおもしろさ
指物の面白さは四つあります。
@木材の面白さ
クワ・ケヤキ・タモ・キリ・スギなど20種ぐらいの木を丸太や、
厚い板に製材されたものを銘木店から買います。
木の種類によって木の堅さ、色など木の持つ味わいが違ってきます。
同じ山でもいろいろな場所があって日の良くあたる所、あたらない
所その地で何十年、中には何百年以上の間、生育してきたわけです
から絶対に同じ杢目はないのです。
木目のきれいな所は前面や天板、側板に、素直に育ったまっすぐな
木は細い棒にしてもくるわない。木目の少ないところは引出しを受
ける棚板など適材適所に使っていきます。何十年と生きてきた木で
すから無駄なく、使い分ける事が大切です。

「木材の乾燥」天井まで材料でいっぱい
A道具の面白さ
指物に使われる道具は、カンナ・ノミ・ノコギリが代表的です。
カンナは特に種類が多く、普通の平カンナは五丁ぐらいですが、
親指と人差し指で使う豆カンナ、丸い面を削る内丸カンナなど
五十種の変わったカンナを使い分けます。時には、もっと小さな
カンナが必要になり、自分で豆カンナを作ってしまう事もあります。
木材を90度、40度に決める台(木口台と留め台)は、きちんと
作らないと曲がった箱ができてしまいます。
その他にカナズチの柄、ノミの柄など自分の使いやすいように
道具を作れる面白さがあります。

いろいろな道具
Bホゾ組技術の面白さ
ホゾ組とは、板と板、板と棒、棒と棒、クギを使わずに
組み合わせることですが、いかに早くきれいに組めるかが、
指物師の腕のみせどころです。
外から見たのではどうきれいに組めているのかが
わからないので自己満足の部分が多いかな?
丈夫で壊れないことが第一条件です。

ホゾ組
Cデザインの面白さ
自分で考えたデザインを図面に書き、時には原寸をベニア板
に書く事もあります。
飾り棚、長火鉢、鏡台など昔から伝わる形を自分流に考えて
作るのも楽しいが、誰も作った事のない形と機能を備えたものを、
指物技術を駆使して作り上げる面白さは何との言えないものがあります。



これは裏表両面使える棚です、職人仲間で考えた「ふりむけば・雛祭り」