私は、中学生を卒業した時点から町の青年部に入会しました。私たちの町会は約300世帯ありますが、その中でも町会を取り仕切っているのは、町会長を中心とした町会役員の方々です。その指示を受けて執行部として、活動をしているのが青年部です。又、青年部は会社の縦の組織とは違い、部長を中心に各々家の若旦那で構成しているので、誰がえらいとかえらくないとかではなく、自分達の町のために活動をする仲間です。
青年部の活動は、1ヶ月に1度の定例会をはじめとして浅草の代表行事である三社祭や隅田川花火大会の警備や年末に行われる歳末の夜間警備活動など1年を通して休む暇がないぐらい多くの活動を行っております。
私も、浅草っ子として当然のごとく五月の三社祭が近くなるころから、気持ちが高ぶります。
もちろん、町のおじさん・おばさん、そして若者や子供までもが、当然同じ気持ちになります。そして、夜の酒場に行けば「去年の三社祭はどうだった。今年はどうしようか。」という話があっちでもこっちでも話されているのです。つまり、1年に1度の三社祭通して、自分たちの町を愛し、誇りに思っている現れだと思います。

青年部の皆と
一番左前が私

三社祭も青年部の大事な仕事
左が私、右が弟


 私は28才の時から町会の青年部部長になりました。
自分の町を誰よりも愛する私にとっては、大変誇りに感じています。しかし、部長になった当初は、歴代の部長を部員としてみてきたイメージ以上に、大変な仕事だと痛感しています。会社の組織とは違い、1つのことを決定していくのもみんながある程度納得した上で、決めていかなければならないからです。最終的には部長の考えで決めるのですが、常に部員の考えに耳を傾けていなければなりません。
しかし、青年部長になって、特に思うのは何かあれば自然に町の若者が集まってお酒を飲んだり、お茶を飲んだりして、楽しく地域社会のことや自分自身の家庭のことを、ごく自然に、ごく普通に話しあうことが地域社会にとってほんとうに重要なんだなと実感しています。まさに、これが下町の良さです。町の子供達は、地域のお兄さんやお父さんの町に対する思い入れや仲間に対する思いやりの心、そういった姿をみて、自然に地域の心を育みながら次の世代の青年部員として活躍するのです。