質問はmeganeya@yumeshigoto.gr.jpへどうぞ。
皆さんは、めがね屋という職業についてどんな印象をお持ちですか? きっと作業机に座りながら何か細かい事を黙々とやっている人の姿が 目に浮かんでくるのでしょう。めがねを作るという事に関していえば まさにその通りです。 沢山の機械や工具を使ってめがねを正確に作るのは、けっこう時間 もかかるし細かな作業が多いため目がしょぼしょぼする事もしばしば あります。それだけにきちんとめがねが出来上がり、お客さんに喜ん でもらえた時のよろこびは大きなものです。 また、めがねをお客さんに売るということに関していえば、何かいいめがねはないかと見に来たお客さん、めがねの相談に来たお客さん、めがねの修理に来たお客さんといったように様々な目的でお店にいらっしゃるお客さんといろいろな話をしながら商売をするのはとても楽しいです。 それでは僕がどうしてめがね屋になったのかをお話ししましょう。
僕の家は明治20年(1887年)からめがね屋をやっています。 僕で4代目になります。 父の代からは、めがねをお客さんに売る小売業と別に、めがねを他のめがね屋さんに売る卸売り業もやっています。父は僕が高校生のころ よく香港やシンガポールに行ってはめがねを仕入れて商売をしていました。 父の働く姿を見ているうちに、めがね屋という職業とは別に、海外の国と貿易をする仕事にも関心を持つようになりました。 大学に入ってからも、いつか外国の学校へ留学するためにお金をためようと アルバイトばかりしていました。残念ながら留学の夢はかないませんでしたが、 1年間休学をしてオーストラリアを働きながら旅行してその後北アメリカを バスで横断旅行しました。 大学に戻ってからも休みを利用してアジア、 アフリカを旅行しました。
1人で旅をしている時に自分の将来についていろいろな事を考えました。めがね屋以外の仕事をしている自分を何度も想像しました。 でも結局めがね屋になりました。 もともと物を作る事が好きだったのと、めがね屋という仕事を通して 貿易の仕事も十分できると分かった事が主な理由です。それから、せっかく3代も続いた商売を父の代で終りにしてしまうのはもったいないという気持ちも少しありました。 めがねをよそのめがね屋さんに売る卸売り業は、毎日あちこちのめがね屋さんを回って注文を取り、それを配達するのが主な仕事です。 僕は高校生のころから、学校やクラブ活動が休みの時にめがねの配達の仕事を手伝っていました。配達先のめがね屋さんでいろいろとめがねの事を聞いていましたので、実際にめがね屋になろうと決めた時もそんなに心配はありませんでした。 ただ、すぐに父と一緒に仕事をする前に よそのめがね屋さんで修行をしようと思っていましたので、どんなお店 にいけるのかという不安はありました。