ぼくがやっている店は、カメラを売る店だ。
まいにちお客さんがきて、カメラを買っていくけれども、新品のカメラは1個も売っていない。
全部古いカメラばかりだ。
ここは、昔のカメラや外国製のカメラばかりを売っているクラシックカメラ屋なんだ。
なぜ、そんなに古いカメラを買う人が毎日くるのか、よく考えたらちょっとへんな話だ。
新品のカメラを買わずに、わざわざ古いカメラをさがして買う人が、世の中にはたくさんいるんだ。
なぜ、そんな人が多いんだろうか。
安いから? めずらしいから? リサイクルがブームだから?
この店では、50年や100年くらい前に作られたカメラまで売っている。
そんなもので、きれいな写真がとれるわけはない、と思うかもしれない。
でも、それがほしくてこの店にきて、買っていく人たちが、今日もおおぜいきている。
この人たちは、新品が買えるくらい、たくさんお金をもっているのに、わざわざ古いものを買いにきているのだ。
これは、なぜだと思う?
それは、新品カメラでは味わうことができない特別な「なにか」が、クラシックカメラにはあるからなんだ。
その秘密を、ここでみんなに紹介しよう。
|